ニュースリリース発表
25.11.19
『ウールで育てたお茶』がFOOD SHIFTセレクション2025入賞
御幸毛織株式会社、マルシゲ清水製茶、四日市農芸高校の産学連携で生まれた環境配慮型プロジェクト
御幸毛織株式会社、マルシゲ清水製茶、四日市農芸高校が産学連携で開発した「ウールで育てたお茶」がFOOD SHIFTセレクション2025に入賞しました。
FOOD SHIFTセレクションは、農林水産省が推進する「ニッポンフードシフト」プロジェクトの一環で、改正食料・農業・農村基本法の理念に沿った優良な産品を発掘するコンテストです。今回、「ウールで育てたお茶」は【部門①】地産地消または国産農林水産物の消費拡大に寄与する産品の部門で入賞いたしました。
さらに、2025年には四日市市認定の「泗水十貨店」にも登録され、地域ブランドとしての認知度も高まっています。今後も、産学連携の取り組みを大切にしながら、持続可能なモノづくりに貢献してまいります。
ウールで育てたお茶 開発経緯
当社では、「2030年を見据えた新規事業アイディア」の社内公募を実施し、その中で農業分野への関心が高まったことを受け、環境負荷の低減と資源循環を目指す「ウールの畑プロジェクト」を立ち上げました。当社が取り扱うウール(羊毛)は、主成分であるケラチンにより窒素を豊富に含み、土壌微生物によって分解されることで有機肥料としての機能を持ちます。この特性に着目し、従来は産業廃棄物として処理されていた“廃ウール”を、農業資材として再活用する取り組みを開始しました。
廃ウールは、糸の製造工程において機械に巻き取れずに残ってしまう未使用の羊毛です。理想的には再投入によるリサイクルが望ましいものの、現実的にはコストや作業負荷の面で困難が伴います。そこで、従来の「素材」としての視点から脱却し、「機能」に着目することで、廃ウールを土壌改良材として活用する新たな価値創出に挑戦しています。ウールを肥料に代用したことで、従来使用していた窒素肥料を15%削減しました。今後は30%削減を目指しています。
FOOD SHIFTセレクションHP
https://nippon-food-shift.maff.go.jp/2025/aw_selection.html
「WOOL NO HATAKE」プロジェクト概要(PDF)
https://www.miyukikeori.co.jp/newsrelease/2022/221102c.pdf
御幸毛織のサステナビリティに対する取組
https://www.miyukikeori.co.jp/corporateinfo/sustainability/index.html