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Jamieson's

ジャミーソンズ2018-19年秋冬

ミユキが織る、シェットランドの糸。ジャミーソンズ

羊の起源

シェットランド・シープ(Shetland sheep)は、シェットランド諸島原産の小型の羊。現在では世界各地で飼育されている。北欧系の短尾種(Northern European short-tailed sheep)に属し、絶滅した幻の羊「スコティッシュ・ダンフェイス種」に近い。この品種は高品質な羊毛と羊肉を産出し他の商業的に飼育されている品種と比べ、小型で成長も遅いが、頑健で繁殖も容易、環境への適合性もあり長命であります。他の近代的な品種と比べ、野生の生存能力を残しているため飼育に手間がかからないこともありこの品種は何世紀にもわたって食料の少ない厳しい環境を生き残ってきました。

シェットランド諸島はイギリス北端のスコットランドの更に北の海上に位置します。

歴史

鉄器時代まで、ブリテン諸島および北部、西部ヨーロッパに生息した羊は小型で尻尾の短い品種で、角は雄にのみ存在し色もさまざまでありました。 この短尾種は次第に長尾種に置き換えられ、短尾種の生息地域は限られたものとなっていったのです。スコティッシュ・ダンフェイスもそうした短尾種の一つであり、18世紀まではオークニーやシェットランドを含むスコットランドの諸島域やハイランド地方の主要な品種でありましたが、ダンフェイス種は19世紀の終わりにはスコットランド本島では絶滅し、シェットランドのような限られた島嶼でのみその子孫が残されたのです。

種の保全

20世紀初頭までにシェットランド種は交配により羊毛の品質が悪くなることが判り、この問題に対処するため1927年に Shetland Flock Book Societyが設立され、原産地である諸島域での保護に努めています。近年の動向では、シェットランド種は主にシェットランド諸島で飼育され、他の一部地域でも飼育されている。主にその素晴らしい羊毛のために飼育されることが多いが、一部羊肉のためにも保護飼育されています。

幻の羊「スコティッシュ・ダンフェイス」
シェットランド・シープから取れる羊毛は歴史的に商品価値を認められてきました。この羊毛は様々な色合いを持ち、この多様性はシェットランド諸島の羊毛産業で重要な価値を持つのです。(自然のままを生かし、染色されずに利用されることもあります。)シェットランド種の羊毛からはツイードが生産されますが、ニット製品(シェトランド織物)でも良く知られています。毛長は5-12センチメートル、繊度は50-60番手、1頭から取れる羊毛は0.9-1.8キログラムほどです。

シェットランドの羊毛は、カラフルな毛糸やニット製品で世界中にファンを得るまでに至り ました。数ある家内好評的なメーカーの中でも今回ご紹介する「ジャミーソンズ」は、シェットランドメーカーの中核を成しています。

ミユキが出来ること

フェアアイル柄のセーターで有名なジャミーソンズとのコラボレーションにより、シェットランド諸島で紡がれるそのままの糸を取り寄せ、日本国内で製織(織り)と仕上げを行いました。

目指したのは、日本人にフィットするようハード過ぎない風合いを持つ本格ツイード。シェットランドの色出しはそのままに、軽い目付と適度なストレッチ性を持つ、最初から体への馴染みの良い、新たな風合いのツイード服地を目指しました。

御幸毛織の洗い・仕上げの技術は、三重県四日市の良質な水とこだわりの天然成分の石鹸と相まって、まさに日英共作とも言える新しい風合いのツイードジャケット服地が誕生したのです。

コーディネート

シェットランドの羊毛は、カラフルな毛糸やニット製品で世界中にファンを得るまでに至り ました。数ある家内好評的なメーカーの中でも今回ご紹介する「ジャミーソンズ」は、シェットランドメーカーの中核を成しています。

ジャミーソンズが得意とするフェアアイル柄のニット製品とのカラーマッチングはもちろんベストマッチ。洗練された良質のフライデーウエア、あるいはウイークエンド・カントリールックがお楽しみ頂けます。

毎秋冬の男子服装の定番である「ジャケットコーディネート」として使えそうな、ツイードジャケットにジーンズを合わせた着こなしにも。インナーはセーターにシャツをインしたオーソドックスな構成でも、いつものジャケットコーディネートを、このジャミーソンズ・ツイードジャケットに変えるだけで本格度がアップ、という手軽さも魅力。秋冬マストなツイードジャケットに、冬らしい印象が魅力のフェアアイル柄を合わせ「季節感」を出しているのが上級者でさしあたり"冬素材×冬柄"といったところでしょうか。

ジャケットコーデは同じパターンになりがちなので、一味違う素材で差をつけるのは効果的です。全体的に見ると、カジュアルなチェック柄シャツや+ジーンズなどに上品なジャケット+ブーツなど。この程よいカジュアルダウンぶりが大人の余裕かも知れません。ビジネスカジュアルとしてはもちろん、ネクタイを外せばデイリーに使えます。

1990年代の半ば以降、すっかりラグジュアリーな服地を使った服が多くなってしまったように見受けられます。高級スーツとツイードジャケットを同じステージで語るべきではないのですが、最近のラグジュアリー服地至上主義みたいな風潮はやっぱりどこか行き過ぎているように思えます。スーツでいうとスーパーファインメリノとか、ニットなら内モンゴル産のチャイニーズカシミアだとか、少しのお金があれば贅沢な素材が簡単に、良質の素材がいつでも手に入るというのは有り難いことですが、たまには「抜ける時間=リラックスできるひととき」が大事です。その時間の相棒がツイードというわけです。

JACKETS & COATS

ジャミーソンズツイード
NEW

洋服に精通した年配の方が着るカシミアのジャケットやコート、ラグジュアリーな服地のスーツはたしかに素敵ですが、それだけではなくもっとゆとりをもった着こなしの広がりを。世の中には伝統の古典というものがあり、人生で一度は袖を通しておきたいものこそがツイードです。

ミユキのジャミーソンズ・ツイードはガチガチではない、軽くソフトな風合いが魅力です。仕立てあがってからすぐの体への馴染みの良さが特長の、一味違う「大人のツイード」。ポスト・ハリスツイードとして。もう一格上のツイード服地をお求めの方に。

WOOL (GENUINE SHETLAND WOOL) 100% 410-630g YARN FROM SCOTLND WOVEN IN JAPAN

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