蓮糸の生産は世界的にミャンマーが主たる産地で、国内ではほとんどありません。今回の製品に使用する蓮糸も同国のものです。蓮の茎内には螺旋上の繊維があり、数本の茎から繊維を取り出し収束することで1本の蓮糸をつくります。
「ナポレナ浄蓮布」は蓮糸に生糸を一定に巻くことで糸のバランスをとり、この糸を織物のヨコ糸として打ち込み製織します。生地1着に占める素材の混率はシルク53%、ウール22%、蓮22%、ナイロン3%になります。シルクの光沢と蓮糸が醸し出す立体的な表面感に特徴があり、紳士ジャケット地に蓮が使用されるのは稀なことです。
日本では石川県河北郡で奈良時代の布織といわれる蓮布織が、昭和初期になされていたといわれ、また、奈良県の當麻寺には中将姫が「蓮糸曼荼羅」を織り上げたという伝説があります。
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